ツアービジュアル

昨日、「鼓童」というすごいステージ誘って頂き観てきました。

「すごいよ」

汗が飛んできそうなお席で

お尻かぶりつきそうでした。

 

娘が「お尻が、お尻が」とばかり言ってました。

太鼓より、お尻ですか・・・。

 

緞帳が何度も何度も上がったり下がったりする

興奮のアンコールでした。

手が痛くなるほど手叩いちゃいました私。

 

「すごかった!!ありがとーーーー!!」と

伝えたくて思い切り肩甲骨振り上げて

手叩いてました。

 

太鼓のずんずん

が体に残るんです。すごいなあ。

プリッとしたお尻が魅惑的(お尻が気になってしょうがない)

 

終わってから

お腹がへこへこで

ご飯を食べにいくことにしました。

 

お店に入って

メニューを決めます。

 

メニュー4枚くらいにぎっしりありました。

どれもこれも美味しそうですが

どれもこれもありすぎて

決められない。

 

みんなが

ああでもない

こうでもない

どれにする

あっちがいいかな

こっちがいいかな

 

一人がメニュー決めを投げ出し

「あーー、面倒くさ、選んでくれたもの食べるわ」

「いっそ、誰か決めて、おなかすいたーーー」

 

選択肢が多いと

だんだん面倒くさくなってくる

その気持って、ありません?

 

選択肢の多いメニューって、人生と同じやねえ

と彼女。

メニューと人生の何を重ねたのでしょう。。。

 

 

何でも選べる

自由に選べる

選択肢は山ほどある

 

でも、選べない

「これ」とひとつに選べない

 

おばあちゃん達の時代は

選ぶ選択肢がなかったんです。

結婚相手も

「お前はこの人と結婚しろ」

といわれたら

「はい、わかりました」

と「そんなものだ」と思っていたんだそうです。

 

 

おばあちゃん達は

いまの若い人はいいわね、自由に恋愛できて」

と。

 

そりゃあ、120%自由な今の方がいいでしょう

と思いそうですが

実はそれもわからないのです。

 

 

選択肢が多すぎると

あっちもいいけど

こっちもいい

これが過ぎると

もっともっともっとと

エスカレートします。

 

恋愛も

結婚も

職業も

趣味も

思考も

何もかも

あれもこれもとありすぎて

選べないんです。

 

「これ?かな?いや、違うかな?」

「あれ?私の選択間違ってたかも??」

選択肢が多いということは

こんな後悔も多いってこと。

 

 

人は膨大な選択肢が目の前に

与えられると

最高のもの」を

得ないといけない

ような気になってしまうのです。

だって、これだけ選択肢があるんだから!

しかも、自由に選んでいいんですもの。

 

最初から

「あなたはこれ」

と「あたりまえのように」

決まっていれば

みんなが

「そんなものだ」と思っていたら

「はいーー」とすんなり運命を受け入れたかもしれません。

 

でも、今は違います。

どうぞこの中からお好きなものを

ご自由にお選び下さい。

しかし、

あなた様の責任で

お願いします。

という注意書きがついてます。

 

あなた、

自由に選んでね

ただし、

すべて自己責任ね

 

という時代です。

 

 

医療の世界も同じですね。

昔はそんなに選択肢がなかった。

 

お医者さんが

「あなたはこんな病気だから、治療はこれです」

と言われれば

「ははあああっ先生!」

と言われるままでしたが

今は違います。

 

あなたはこんな病気です。

つきましては

このような治療法の選択肢がございます。

ピンからキリまでございます。

それぞれのメリットデメリットはこちらです。

 

すべてをご理解いただけた上で

こちらにサインをお願いします。

 

サインした後は

すべて

あなた様の自己責任です。

 

今は、なにもかも

これです。

説明責任

そして

自己責任。

 

自由になったがゆえ

情報公開になったゆえ

選択肢が一気に広がったゆえ

今度は

個人が自分の頭で考えないといけなくなった

 

決めたが最後

「これでよかったのかしら?」という自分の判断に対する

ストレスを自分ですべて背負わなくてはいけなくなった

ということでもあります。

 

当院でも

患者さんからよく言われることがあります。

いやあ、もう先生の方で

決めて下さい。

私はわからない」

 

これって、本音だとも思います。

私も何か重要なことを決定しなきゃいけない時には

ある程度勉強して

それでも理解しつくせなくなると

「もう、いっそ誰か決めて下さい」

という気になります。

 

選択肢はこれからますます

増えます。

結婚相手がなかなか決められない

というのも、これと同じです。

 

「これだ」と決められない

「この人に」と信じきれない悲しさ

 

「こっちより、あっちのがいいかも?」と

いう想いが日々頭の中をよぎるむなしさ

 

決める

とか

信じる

とか

信じきる

とか

そういった

「これっ!!」ということに

心を入れ込んでいくことが

できない虚しさが今はあるのです。

 

あっちかこっちかと

迷ってる間に人生の旬は終わり

自分の残り時間は

確実に過ぎていきます。

 

信じようと

決める

この人

と決める

信じきる

決定しちゃう

ってのは、

私は意思だと思うんです。

 

迷うことに決めてるのも自分

これと、決めたのも自分

 

迷い癖があるのなら

いっそ、誰かに決めてもらった方がいいんです。

 

 

誰かに決めてもらっていた時代の人の方が

今の人よりもストレスは少なかったのでは?

 

選択肢が多すぎるなら

選択するための頭がないと

しんどいだけです。

 

あれこれと

メニューを思案した結果

机に並んだのは

「本日のおすすめ」ばかりでした。

 

 

選ぶことに疲れ果てた

メニュー決め担当が

「じゃ、おすすめで全部お願いします」と。

 

十分美味しかったんです。

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