ひさしぶりの出勤です。

机の上が大変なことになっております(泣)

 

おでかけする前は

「帰ってからしよう」と後回しにしていたことがたくさんあり

 

「やっぱりしときゃよかった・・・--:」と

今、悔やみながらガリガリやってます(笑)

 

これも、性分でしょうか????

 

 

さて、久しぶりのブログです。

 

突然ですが

人の魅力とは一体なんなんだろう?

と考えてみました。

 

 

重いテーマですねえ(^^)

 

最近、魅力的だなあと思う人を見つけたので忘れないうちに書いておきます。

 

その方は昭和16年生まれですので現在70歳です。

 

ある経営者が集まる会に私をお誘い頂いたその方は、大きな会社の社長さんでいながらとにかく謙虚なモノ言い、態度なのです。

 

毎週お会いするのでよくよく観察しているのですが、誰に対しても同じ様子です。

 

そしてその様子はお水を入れてくれるウエイトレスさんにまで同じ謙虚で丁寧な態度なのです。

 

えらそうで横柄な人はかっこ良くない!

と日々思っているので本当に素敵に見えてしまいます。

 

 

あの人には魅力があるということは、より多くの人がその人のことを好いている

ということです。

 

人の心を捕らえ、自分の方へその人の心をなびかせてしまう力、それが「魅力」だと思います。

 

 

その方は今回めでたく四国で一番重要なポストに押し上げられました。

 

 

そしてその方のことを皆が一様に「素晴らしい方だ」「人格がいい」「人様の面倒を本当によく見てこられている」「◯◯さんのそばでいたら安心だ」と、噂をされるのです。

 

 

この方を見ていて「人の魅力とは?」ということを深く考えさせられました。

 

魅力=人を惹きつける力

 

とは、どうやって身につけるのでしょうか?

 

何か特別な才能を見につければいいのでしょうか?

美人またはハンサムであればいいのでしょうか?

高い地位や知名度があればいいのでしょうか?

お金がたくさんあればいいのでしょうか?

 

恐らく違います。

 

 

私を含め、多くの人が、「あの人は魅力がある」と感じてしまった理由。

それは

 

「自分の話をよく聴き、受け止めてくれるから」

なのです。

 

じっくりと話を聴き、「ああ、そう。それは本当に素晴らしいね。」ときちんと私に向き合い認めてくれようとするのです。

 

それもお会いすればいつも、です。

それは誰に対してもそう、なのです。

 

 

この方の様子を見ていて私は「項羽と劉邦」の話を思い出しました。

 

有名なお話です。

 

 

項羽はいわゆる見た目もかっこよく、才能もあり、学問もあり力も強く誰が見ても優秀な武将でした。

 

これに対し劉邦はチビで短足でついでにデブのいわゆるいけてない男だったそうです。

 

いわば魅力たっぷりの項羽が、全ての面で劣っていたと思われる劉邦に最後は滅ぼされしまうのですが、その最大の理由は「魅力」にかかっていたと言われています。

 

 

劉邦=多くの人の心を惹きつけ満たし続けた

項羽=人の心を傷つけ続けた

 

項羽は自分が「できる人間」だという自覚が十分すぎるほどありました。

 

できるがゆえに自己主張も激しく自分の意見を徹底的に人に押し付けます。

できるがゆえに他人の才能を認めることをしませんでした。

 

項羽にはそれだけの『過去の栄光や実績』も十分あったからです。

 

項羽は側近の部下にも傲慢な態度でもって接し、「俺様が一番えらい」という雰囲気を醸し出していたことでしょう。

 

これに対し、劉邦は自分には学問がないことを知っていました。

 

自分には政治のことや戦略に対する才覚はないと思っていました。

 

ゆえに、会う人会う人、助言してくれる人、側近、遊説者が話をすると、真摯な態度で耳を傾け、しかも、「こんな素晴らしいことを教えてくれる師匠だ」と言わんばかりに人生の師匠として丁寧に遇したそうです。

 

 

一国の王様が、自分の話をじっくりを聴き、しかも自分を師匠として遇してくれる!

 

こんなに心をくすぐられ満たされることってあるでしょうか?

抱きついてしまいたいほど好きになってしまいませんか???(笑)

 

「士は己を知るもののために死す」という言葉通り、自分の心の満足度を十分に満たしてくれた人のためには命まで投げ出して尽くしても悔いはないという気持ちを引き出させてしまったのです。

 

この項羽と劉邦ですが、いますよね?

 

今でも(笑)

 

どちらがいいとか、悪いとかではなく、私達人間の心の中には、いつも満たされない何かがあり、

それを満たしてくれる人のことは魅力的に見えてしまう

という原則がどうもありそうです。

 

 

項羽の最後は悲劇です。

 

項羽から離れ劉邦側についたものすごい数の兵士達は、項羽の立てこもる城を包囲し遂には自分が追いやった側近達に滅ぼされてしまう、という最後です。

 

 

項羽は、自分が「できる優秀な人間である」という自信から、そばにいる側近達の才能を認めることができませんでした。

 

そして助言をする人をどんどん追いやり人がどんどん離れていったのです。

 

ある程度の年齢、ある程度の役職までは一気に駆け上がることができても、最後の最後で振り返ってみたら誰も付いてきていなかった、という話はよくあります。

 

 

人の恨みは恐ろしいもので

自分に認めなかったり、自分に恥をかかせた人間のことは忘れないものです。

 

この恨みの執念深さは歴史小説を読めば明らかです。

 

歴史は繰り返しますので、人間も心の仕組みは変わらないものです。

 

 

人は魅力に引っ張られます。

その魅力とはその人が単独で発生させているものではなく、

一緒にいる人、会う人に対していつも謙虚な姿勢で相手の話に聞き入っている時、その人に会った人は「あの人は魅力的だ」と感じるのではないでしょうか?

 

 

自分にとって最高に心を満たしてくれる存在=魅力がある人

ということです。

 

心を満たす一番簡単な方法

それは「会話」です。

          

どんな人にも心の中に鬱積した悩みというものは、あります。

 

そして社会的に地位の高い一見何の悩みもなさそうで順調な人生を送っているかのように見える人えあっても、人には言えない悩みというものはあるわけです。

 

その悩みを言える相手は夫婦や家族ではないかもしれません。

職場の仲間や親友にだって言えないようなこともあります。

 

そういう「誰にも言えないようなこと」を言える存在がいたとしたら、それはその人にとっては魅力のある人、なのです。

 

 

そういう存在を人はずーっと求め続けるわけ、です

 

夜の街へ男性が夜な夜な繰り出すのも心の鬱積を吐き出したい、受け入れて欲しいと願う無意識の心の動きかもしれません。

 

 

ある時は自慢話を、ある時は愚痴を、ある時は不安な気持ちを時間の許す限りえんえんとじっくり耳を傾けてくれ、受け止めてくれたとしたら、人は間違いなくその人の虜になってしまいます。

 

なぜなら、その人がいることによって自分の心の鬱積は晴れ、心の中に満足感が満たされていくのですから。

 

 

会話ということをテーマにミーティングをした時

吉本歯科医院の若いスタッフ達は、ある時私にこんなことを言いました。

 

「私は会話が苦手なんです。どうやったらうまく患者さんと話せるようになりますか?」

「私は話すのが苦手なので魅力がないんです。」

と。

 

 

それって、おおいなる誤解なんです(笑)

 

当院のスタッフ達の最大の魅力

それは

目の前の人の話を一生懸命聴くことができる

とい一点です。

私は、そう感じています。

 

 

 

当院の歯科衛生士の田中などは、本当に親身になって聴き入ってしまうもので

時に感情が移ってきて患者さんの身の上話に涙してたりします(^^:)

 

こんなに一生懸命自分の話を聴いてくれる人を

嫌いにはなれないですよ、というか、好きになりますよ。

 

つまり、そのなんとなくしている行為そのものが

 

もはや

その人の魅力の素となっているんです!

 

そこに一秒も早く気がつかなくてはいけないんです!!!

→いいですかあ???タナカくん(笑)以下若いスタッフ殿!

 

 

話が上手である必要なんてどこにも、ないんです。

 

 

一生懸命お話している相手の話に聴き入る

これだけでOKです。

 

 

だって、可愛いじゃないですか?

えらそうに知識をひけらかすより、自分の話をえんえん興味深そうに聞き入ってくれる人の方が。。。。。。

 

そういう人のこと

嫌いになりませんよね?(^^:)

 

     ・・・と、こんな話を私はいつもスタッフ達としています。

母性型経営の原点は、「関る人を家族と同じように大事にしていこう」ということです。

このごろ、会う人会う人に私達の実践していることが伝わっていってる感があり、発信し続けやり続けるって大事なことだなあと感じています。

 

項羽と劉邦、あなたはどちらのタイプですか??

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