母性型勉強会について、です

 

母性型の原点となる考え方「サヌキ性(男性性)とアワ性(女性性)」

のお話です。

 

ここでいう サヌキとは地名の「讃岐」のことではなく

アワとは地名の「阿波」のことではなく

「母性型原理」を紐解く鍵となる「サヌキアワの原理」では、全く違う意味を表わします。

 

 

わかりやすくいえば

サヌキとは、オトコ(男)の本性、

アワとは、オンナ(女)の本性

のこと。

 

サヌキ性(男性性)の特徴は

何かをしたいという意欲を持ち、目的に向かって突き進む性質

 

 これに対し

アワ性(女性性)の特徴は、前後も見ずに飛び出そうとするサヌキに対して、それがうまくいくように前に回り、後ろに回り、右に左に「ココロ」を配って、その安全を守ろうとする性質

 

相手に対し、まずは反撥的に自己を主張し、相手を否定してまで

自分を通そうとするのは「サヌキ性(男性性)」。

 

相手が突き進んでくればまずは身をよけて通してやり、

それから相手が自分と同じココロならそのまま受け入れ、

合わない時は、合うようにしむけ

とにかく相手を立て、相手に順応しようとするのが「アワ性(女性性)」

 

自分の生命の支配者は自分だ、という感覚。

これはサヌキ性(男性性)。

 

自分は人間以外の大きな力によって生かされているという感受性。

それはアワ性(女性性)

 

サヌキ性(男性性)は、一方的であり、目的的であり、独善的であり、

攻撃的であり、動物的であり、主観的であり、現象的(外向的)であり

自己中心的。

 

これに対し

アワ性(女性性)は、受容的であり、依存的であり、柔軟性であり、親和性であり、

植物性であり、客観的であり、潜象的(内観的)であり、環境適応性である。

 

男性=サヌキ性(男性性)

女性=アワ性(女性性)

という単純なものではなく

 

人間には

4つの型がある、とあります。

 

①サヌキ性(男性性)の強烈なタイプの男性・・・いわゆる男らしい男

②アワ性(女性性)の強い男性・・・草食系と言われる男性かも?

③サヌキ性(男性性)が強い男勝りの女性・・いわば肉食系女子?

④アワ性の豊かな女性(女性性)・・・いわゆる控えめな女性らしい女性

 

人間の性格を語る前に

そのもっとも根源的な分類である、とあります。

 

一人の人の中にも、付き合う相手によって自分の中の男性性が大きくでてくる時もあり、女性性が大きく出てくる時もあります。

 

あの人といる時は、頭じゃわかっているけど、どうしても攻撃的になってしまう、とか

 

あの人といる時は、なぜか心が落ち着いてくるとか、ありませんか?

 

それは、人と人との関係性によって、女性性が強く引き出されるか、男性性が強く

引き出されるかが決まってしまうから、なんです。

 

今はどちらかといえば、謙遜や控え目な態度は女性にとって美徳というよりも、欠点の方がクローズアップされています。

 

もっと女性も自己主張を!そして社会で活躍を!そんな女性の勢いに飲み込まれるように逆に男性は元気を失いつつあります。

 

若い男性より、若い女性の方がはるかに積極的で勢いがあると感じているのは私だけではないと思います。

 

しかし、それで、幸福か?

 

私達は人間であり、さらにわければ男と女です。

 

その最小の単位である男と女の関係がうまくいくようになれば、私達はあらゆる人間関係も上手にコントロールしていける、と思ってならないのです。

 

男でも女でもみな例外なく自分の中に「女性性」「男性性」を持ち合わせています。 

 

自分を一番操縦したいのは自分です。

 

わかっちゃいるけど、どうしても自分の中の「何か」が暴れてしまう時って

ありませんか?

 

理屈じゃわかっていても、そう動けない自分、心がそちらに向かない自分。

そういう自分はなぜ?

 

と、よく思いますし、悩んだり、自分と戦ったり(笑)

 

ここで

「相性」(合い性)」というものが、出てくるのです。

 

サヌキ性(男性性)、アワ性(女性性)ともに単独では存在することはできません。

 

鍵と鍵穴のように

無いものを補ってくれる相手に出会うということが

一番自分をいかすことになります。

 

サヌキ性(男性性)が強い人には、自己を主張するよりも

自分を反省し、相手の気持ちを察する「アワ性(女性性)」が必要だし

また逆に「アワ性(女性性)」の多い人には、正当に自己を自覚する判断力や

理知性(サヌキ性(男性性)を鍛えなければバランスの取れた人には、なれません

 

 

日々の人間関係においても、相手が

「サヌキ性(男性性)」なら、こちらは「アワ性(女性性)」の面を持って接すれば

調和するし、

相手が「アワ性(女性性)」でくる時には、

こちらは「サヌキ性(男性性)を出していられる。

 

同じ人間でも、人によって、場合によって「サヌキ性(男性性)」の面を出す場合と

「アワ性(女性性)」の面を出す場合があります。

 

 

これって、ありますよね?

Aさんの前ではつい強引に自己主張してしまうけれど

逆にBさんの前では、いい聞き手となってうんうん受け入れていける

ということは。

 

人との関係で、一番自分を疲れさせ心を消耗させる関係って、何だと、思いますか?

それは、「無関心」です。

 

物理的にはそばにいるけれど、心の距離が遠い関係、これが人をどこまでも孤独にします。

 

サヌキ性(男性性)とアワ性(女性性)がバチリと合っている時、私達は双方に居心地の良さを感じてしまいます。

 

お互いがなくてはならない存在として認識されるように、なります。

 

現代は自己主張、そして自己顕示欲を助長するようなことばかり、です。

 

人の話をじっくり聞く人より、人の話の腰を折ってまで、自分の話ばかりをする人の方が圧倒的に増えています。

 

これはサヌキ性(男性性)のみを特に成長させてしまったから、です。

 

こういう時代には、逆に控えめで、自己主張をしない人が目立ちます。

 

決して自己主張をしないけれど、静かな存在感を感じさせる人、という人がたまに、います。

 

それは例外なくアワ性(女性性)その身に多く持ち合わせている人、です。

 

私は、吉本歯科医院が今なぜこうして、居心地がよく物事がスムーズに進んでいくのかを考えた時に、このサヌキアワの原理を思い返します。

 

当院のスタッフたちの最大の特徴は、この「アワ性(女性性)」が非常に強い人が多い、ということなのです。

 

アワ性(女性性)を一言で言えば、「受け入れが大きい」ということに尽きます。

それは心の問題です。

 

控えめであり、謙虚であり、奥ゆかしさがあり、といったことはもはや若い女性の中では「死語」となりつつ、あります。

 

控えめであることを誉めたたえる

謙虚であることを美しいととらえる

自己主張するよりも、じっくり人の話を聴ける人を認めていく

そういう風土を職場に作りだしていくのが「母性型」です。

 

そしてそれは、きっと、会社のために、なるのです。

なぜなら、人は時代がどんなに変わっても、変わらない欲望があるから、です。

自分を受け入れてくれる人のところに、足は向かうのです。

 

どうぞ、全ての方に「母性型」の原理を知って頂きたいと、思います。

最小の単位から幸福になっていくために。

あたらしいものさしが、必要なんです。

「何が一番大事なのか?」という優先順位です。

自分は人間以外の大きき大きな力によって、生かされているという感受性、今なによりも必要なことだと思います。

自分の人生を、そして、仕事のやり方も、設計する方法がまったく変わっていくんです。

 

母性型勉強会、若い女性に少しづつ広がりつつ、あります。嬉しいことです。

 

どうぞどなたでも、お越しくださいね。

 

第20回 母性型勉強会 テーマ「ひらがな言葉を使えば、身も心も軽くなる。」2012年1月18日

http://boseinomonosashi.com/study/backnumber/no20.html 

 

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